オーストラリアラウンド 4か月目 コーラルベイ ⇒ パース
ラウンド 4か月目 コーラルベイからパースへ
緑の丸 ワーホリ1年間で訪れた場所
オレンジ ラウンド4か月目に訪れた場所
Coral Bay(コーラルベイ)(11月1日~11月4日)
オーストラリアでスキューバダイビングというと、まず思い浮かぶのは、東海岸の Great Barrier Reef(グレートバリアリーフ)ですが、西海岸のインド洋にも世界遺産登録された250Kmにもおよぶサンゴ礁地帯があります。その名も、Ningaloo Reef (ニンガルーリーフ)。
ここ Coral Bay からは、Ningaloo reef のダイビングポイントへボートですぐです。
いやぁ~、インド洋が美しい~。
西海岸の海は、Exmouth に続き、Coral Bay も素晴らしい透明度です。潮流がとても緩やかだったため、リラックスダイビング! 色鮮やかなサンゴや魚たちに囲まれて、海の中をゆらゆらと漂う… このまま溶けてしまいたい… 気持ちの良い事、この上なしです。
ダイビングの後は、真っ白なビーチで、もちろん昼寝です。
Coral Bay は、海とビーチが美しく、さほど名が知れ渡っていないため、人も少なく、こじんまりしたリゾートです。 海沿いの、静かな、極上の景色が楽しめる場所。ただ散歩しているだけでも、流れている空気がとても心地よく、満たされた気持ちになります。
ただ、私たちの泊った宿が、コンテナハウスのような所で(節約旅のため…)、部屋のドアや窓の隙間から(そもそもなぜ隙間がある?)、5mmくらいのコガネムシのような(名前はよくわかりません)虫が、夜になると部屋の中にわんさか入ってくる~。
初日は、相棒と二人で、部屋の隙間という隙間をガムテープで塞ぐ作業に時間を取られる。
あぁ~、次来るときは(来れるかな~?)お金出して、もう少しマシな宿に泊まりたい…
Monkey Mia(モンキーマイア)(11月4日~11月6日)
ここは、海の浅瀬で野生のイルカが餌付けされており、さわれそうな距離でイルカを真近で見ることができる有名な場所です。浅瀬でイルカと接近できるため、ちびっ子連れのご家族が多いです。
何がいいって、宿が良かった~。
ドミトリーがなかったため、二人部屋・冷蔵庫・レンジ・洗面台まで部屋についている~!(たいていの安宿はドミトリーで、4~10人の相部屋、冷蔵庫・レンジなどは共同キッチンにしかなく、自分の食材には全て名前を書いて冷蔵庫に入れる。洗面台・シャワー・トイレももちろん共同)Coral Bay で宿に関しては、散々な目にあっていたので、もはやここは天国です。
この様に、節約旅をしていると、場所によって宿の部屋の質もまちまちです。宿自体の数が少ない小さな町・リゾートでは、選択の余地がない場合もあります。ですが、現地に行って、部屋に入ってみて、「マジか~、やられた~」とか、「ちょっと、いいじゃんいいじゃん」などと、一喜一憂するのも、また、ラウンドの醍醐味ではないかと。
Monkey Mia では、決まった時間にやってくるイルカに会い、午後はヨットでジュゴンツアー(沖では、野生のジュゴンにも出会うことができる)、そして、女二人でサンセットツアー。
オーストラリアラウンドでは、しばらく立ち尽くしてしまうような美しい景色、涙が出そうなほど(実際出たことはない…)ロマンチックな景色に度々出会います。そんな時、「あぁ~、隣にいるのがイケメンだったらなぁ… 」と思ったことは一度や二度ではありません。(ゴメンよ、マチ…(相棒:女))

Shell beach(シェルビーチ:そのエリアのビーチは長い年月をかけて堆積した小さな大量の貝殻のみで形成されている。掘っても掘っても一面貝殻)と Hamelin Pool(ハメリンプール)に生息しているストロマトライト(ざっくり言ってしまうと、藻類が堆積して層状に固まって、見た感じ岩石みたいになったもの。
先カンブリア時代から現代にわたって見られ、化石は世界中いろんなところで発見されているが、現在生きている姿が見られるのは、ここハメリンプールとメキシコのクアトロシエネガスのごくわずかな水域のみ)の見学。
ツアーに参加すると、Monkey Mia に来たら、この二か所はセットになっているパターンが多いです。
Kalbarri(カルバリー)(11月7日~11月11日)
Kalbarri 国立公園のある、美しいインド洋あり、ワイルドな渓谷・赤土の大地あり、カンガルーポーをはじめとしたワイルドフラワーが道端に咲く、静かでこじんまりとしたリゾートです。


Kalbarri 国立公園内の名所、Nature’s Window(ネイチャーズウィンドー)・Z-bend(ズゥィーベンド)・Natural Bridge(ナチュラルブリッジ)を巡るツアー(日帰り)、ラクダに乗っての散策ツアーに参加し、ブッシュを散歩したり(背中にハエを十匹ほど連れながら。ここもハエが多い~)、一日ダラダラしたり、ダラダラしついでにパターゴルフしてみたり。
ダラダラしながら、ボケーッと海を眺めていたら、ポツポツと周りに水平線を凝視する人が増え始め、” That’s Mirage!! " 「えぇ~、蜃気楼!!?」 確かに、水平線の少し上にもやもやしたものが陽炎のように横に伸びています。「こ、こ、これが、蜃気楼か。」
西オーストラリアの Exmouth からここ Kalbarri に至るまで、こじんまりしたリゾートが続きました。それほど人も多くなく、地元の人達がのんびり町を行き交い、素晴らしい景色に囲まれ、漂う空気が何とも心地よい、素敵な場所たちでした。
のんびりしちゃいますよ~、ダラダラしちゃいますよ~。
だって、気持ちがいいんですもん。
Geraldton(ジェラルトン)(11月11日~11月23日)
美しい Kalbarri を後にして、2時間ちょいで到着です。


ここは、街です。町ではなく街です。いやぁ、久々の 街 であります。
Coles などのスーパーマーケット、ショッピングモールもあります。ハングリージャック、マックなどファストフードもレストランも選び放題です。 あぁ~、無駄遣いの予感…
2週間弱、滞在してしまいました。
そして、ここ Geraldton は、4か月続いた私のオーストラリアラウンドの最後の訪問地となります。
と言うのも、ラウンドの旅は、都会から小さな町まで、様々な所をチビチビと移動しては、安宿に3~5日間(中には、2週間近く滞在した所も…)滞在しては移動、この繰り返しです。
ラウンドでなければ、なかなか訪れられない場所、見られない風景は山ほどあり、魅力満載の旅です。
ですが、2~3か月この生活が続いてきた時(Derby 辺りだったかな)、私は、この繰り返しに疲れを度々感じるようになってしまいました。(慣れちゃったんでしょうか? もぅ~、すぐ慣れちゃうんだから~)
なので、「ここはひとつ、区切りのいい所で一旦ラウンドを終わりにしよう。で、またやりたくなったらやればいいさッ。」と。
ワーホリ期間もまだ半年以上あるし… 一年間、ラウンドを続ける人も中にはいますので、4か月は短いっちゃ~短い。
でも、楽しいうちに終わらせるのが得策でしょう。
ワーホリは楽しむために来てますから。
心が決まったところで、相棒に報告。
相棒は、「りょうか~い。」と軽く一言。
相棒には、相棒のこの先の予定があるため、いずれは離れることになるというのは共通の理解でした。
このラウンド(4ヶ月間)で、様々な事を共に体験することで、我々の関係性はまるで長年連れ添った夫婦のようになっていました。
考えてみれば、このラウンドの間、四六時中一緒にいるんです。
たかが4か月とは言え、濃いですよ~(笑)
我々は、とても旅のリズムが似ていたというか、気合のなさが似てるというか。
相棒(マチ)は、四六時中一緒にいても、全然苦にならない、わたしにとってとても楽ちんな人でした。当然価値観も似ています。結婚するなら、こういう人がいいですねぇ。(マチは、女なんですよねぇ… 残念)
さて、ここ Geraldton は、街もさることながら、宿が良かった~。部屋は、二人部屋・フリルのついたベッドカバー・共有スペースも小綺麗で、全体的になんだかファンシー(女子なので、このタイプのお部屋に入れてくれたのかも)。窓からは、海。そして、その海のテトラポットでお昼寝するアシカを眺め、宿の目の前のビーチでゴロゴロ~。
ロブスター漁獲量が多い事でも世界的に有名な Geraldton 。
ロブスター工場見学に行き、港にいた漁師さんは我々を日本人と見るや、


Fisherman
日本にも大量に輸出されているようです。
街ブラしがてら、博物館に行ったり、宿でダラダラ、ビーチでゴロゴロ、宿で知り合ったフィンランド人のおじさんと長話(居心地の良い宿には、たいてい超ロングステイの人がいる。中には年単位で、「それ、もう住んでるでしょう!」という人も)。その宿でフリアコ(フリーアコモデーションの略:宿で働く代わりに、宿代をタダにしてもらう)していたなお君、日本人ワーホリのもとちゃん、これまたロングステイのミック、アイリーン、ギャリー、沢山の素敵な人々に、宿でダラダラしていたおかげで仲良くなることができました。
ダラダラするのも、時には(いつもだったような… )必要だ。
Geraldton 最後の夜は、奮発してロブスターと魚介類を購入し、(日本よりはだいぶんお安い)仲良くなったみんなと宿のキッチンでペスカトーレパーティー。
ここもまた、思い出すと心がほっこりする素敵な場所になりました。
思い出に残る旅先というものは、そこで出会った景色、体験したこと、そして、出会った人々によって決まると感じています。
そこで見る景色、体験した事はどの旅行者も似かよっています。しかし、そこでどんな人と出会うかは、人それぞれ千差万別。
100人が同じルートでラウンドしても、それぞれに思い出に残る場所は変わってきます。一口にラウンド旅と言っても、そこには、10人10色のラウンド旅があります。
あなた色のラウンドを楽しんでください!
ゴール!! Perth(パース)(11月23日)
Geraldton から Perth までのバス。
この巨大バックパックを担いで、相棒なしで一人でバスに乗るのは初めてです。
思えば、このバックパックも、ラウンドを始めた頃は、背負うのも一苦労、ひとたび背負うのに失敗し、仰向けに転がった日にゃ、亀のように、二度と起き上がれないという…
完全にバックパックに翻弄されていました。
が、今となっては、バックパックを地面から片手で肩に担ぎ上げることができるようになりました。
成長したもんです(笑)
相棒のいない Perth までの道のり、さぞ寂しい事だろうと思っていました。
が、一人だと、行動の全てを自分でコントロールしなければなりません。
バスでは、車内放送を聞き漏らさないようにとか、パースに到着してからも、宿までたどり着いて、チェックインしてと、常に頭はフル回転。寂しがっている暇は、ありませんでした。 久しぶりの一人行動に、緊張もしていました。
相棒に、無意識の内に依存していた所があったのかもしれません。
知らないうちに、心の支えになってくれてたのね。(あぁ、男だったら結婚してたなぁ(笑))
さて、Perth ですが… 大都会です~!! Geraldton どころではありません!!
この先、残りのワーホリ生活はここ Perth を中心に生活することになります。
長文を、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
私の4か月のオーストラリアラウンド日記は、これで終了です(^▽^)/