新型コロナウィルスの終息が見え始め、世界各地への渡航、交流が徐々に元の状態にもどりつつあります。
さあ、準備をはじめましょう。

1度目と2度目のワーホリからの帰国ー気持ちの違いー

エッセイ

ワーホリで1年間滞在した国から帰国する時は、少なからずとも滞在した国について、そして日本について何やかや考えるものです。

1度目のワーホリからの帰国は後ろ髪ひかれまくり

一度目のワーホリでオーストラリアから帰国する時は、「帰りたくない、帰りたくない」と駄々をこねた私。

オーストラリアでは、バックパッカーをしたり、フリアコをしたり、バイクの免許を取ったり、スカイダイビングの免許を取ったりと実り多き1年を過ごしました。

私のオーストラリアでの生活は、日本での生活とはまるで違うものでした。
日本では、1年間もの長い間ただやりたい事をやって遊んで暮らすなんて出来ません。
少なくとも私の家族には、それを許すだけの寛大な心の持ち主はいません(涙)

が、ひとたびワーキングホリデービザを取得し海外に旅立ってしまえば、1年間はやりたい放題(良い意味で)。

そんな楽しい1年が過ぎさり、泣く泣く日本に帰国したというのが、一度目のワーホリからの帰国です。

2度目のワーホリで気付いたこと

Rosy NguyenによるPixabayからの画像

2度目のワーホリはカナダのトロントに行きました。

2度目のカナダでのワーホリは、1度目のオーストラリアと同じことをしていては成長がなさすぎる(?)と考えた私は、カナダでは一ヶ所に定住して(オーストラリアでは動き回っていた)、しっかりと定職に就き、仕事をして地に足の着いた生活をするぞと決めて、出発しました。

そして、トロントのコーヒーショップでワーホリの間中仕事をし、トロントで1年間暮らしました。

私のトロントでの生活は、お金を稼ぐために働き、住む場所はその収入に見合った所、週に二日の休みには、息抜きに仲間と食事をしたり、遊んだり。 たまに恋愛してみたり。

普通の暮らしです。

日本にいても普通に生活していれば、だいたいやる事はこんなものです。

そこで気が付きました。

人として生活していくためにやる事は、世界中どこにいたってたいして変わらない。

オーストラリアでワーホリしていた時は、オーストラリアに居る限りは遊んで暮らせるあの楽しい日々がずっと続くと勘違いしていたのかもしれません。だから、帰国があんなに悲しかったんでしょう。
例えあんなに楽しかったオーストラリアでもずっと住むとなれば、生活するために仕事もしなければならないし、遊べるのも休みの日のみになるとも気が付かず・・・

そして、2度目のワーホリ(カナダ・トロント)の終わりが見えてきた時、考えました。

人として生活していくためにすることは、世界中どこにいたってたいして変わらない。

ならば日本だって別にいいじゃないか。

日本人が日本で生活するメリット

私は、日本で生まれ育った日本人です。両親はともに日本人です。家系図をどこまで遡っても日本人ばかりです(家系図がないので定かではありませんが、たぶん…)。日本語が母国語です。そして、ほんの少しの海外経験。

そんな私が、やっぱり日本人として日本で生活したいと思った理由をあげて行こうと思います。

  • パスポートが最強
    現在(2020年)191ヶ国(世界1位)にビザなし渡航ができる。これは、世界からの信頼の証。世界を旅するには、日本のパスポートが最強なのです
  • 貨幣価値が高い
    世界には、富裕層の人々しか海外に行くことができない国が沢山あります。そんなか、自分の稼いだお金だけで海外に行けるのは日本が経済大国で日本円の価値が高いおかげ
  • 家族がいる
    父・母・弟・祖父・祖母、遠く離れてみて初めて感じた家族とのつながり
  • 日本という国は日本人が圧倒的マジョリティ(多数派)である
    日本では、日本人が約98%を占め圧倒的大多数です。海外でマイノリティ(少数派)・完全なアウェイを経験した(※)後のこのマジョリティ・ホーム感はやっぱり楽チン

完全に個人的な経験に基づく個人的感想です。

※海外でのマイノリティ体験は、こちらの記事👇

2度目のワーホリからの帰国はとっても前向き

日本人の自分にとっては、やっぱり日本という国は住みやすく出来ている、ホームなんだと気づいた後は、帰国に対してはとても前向きになりました。

もちろん、海外に住んでいると、他人に流されない、人目を気にしない、自分を何よりも大事にするなどその生活スタイルはとても魅力的な面が沢山あります。

しかし、日本にいても自分をしっかり持ち、自分の価値観を大事に生活することはもちろんできます。

周りに流されない自分をしっかり持っていれば。

そして私は、日本で働いて日本円を稼ぎ、日本のパスポートで世界の様々な国に旅に出かける決心をしました。

1度目のワーホリでは日本の欠点しか見えなくなっていた私が、2度目のワーホリをする事によって日本の長所に気付くことが出来ました。

この様にして2度目のワーホリからの帰国は超ポジティブに迎えることが出来たのです。

まとめ

1度目のワーホリ(オーストラリア)は、バックパッカーをしたり、フリアコをしたり、バイクの免許を取ったり、スカイダイビングの免許を取ったりときらびやかなものでした。(私にとっては)

2度目のワーホリは1年間地道に働き、1度目と比べたらまぁ地味なものでした。

ですが、1度目のワーホリで偏った捉え方をしていた日本への見方が、2度目のワーホリ経験によって全く別の角度から日本を見ることが出来たおかげで、バランスの良い見方が出来るようになったのではないかと思います。

同じワーホリでも、1年の過ごし方で感じる事・得る事はずいぶん違ってきます。

年齢制限がなければ、また行きたいものです。