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さあ、準備をはじめましょう。

英会話を上達させるためにしてはいけない事【体験談】

エッセイ

英会話を上達させる上で必ずしなければならない事は、たくさん英語で話すことです。(当たり前ですが・・・)

私がこのごくごく当たり前のことをしっかりと本当に理解できたのは、なんと2度目のワーキングホリデー(カナダ)での事です。

1度目のワーキングホリデー(オーストラリア)では、その事を頭では理解していたつもりでしたが、後から振り返ると全く分かっていなかったなぁと思える事ばかりです。

ここでは、私がとってしまった英会話上達を妨げる行動の数々をご紹介しようと思います。

語学学校での体験談

語学学校には、様々な国から英語を学びに学生達が集まります。そこでは、文化の違いから起こる失敗談もいろいろあります。

先生を名前で呼べない

日本では、先生の事は「先生」と呼びます。その教室に先生が一人しかいない場合は、特に固有名詞(名前)をつけて呼ぶこともありません。がしかし、欧米では先生の事を “Theacher!!" とは、呼びません。皆名前で呼びます。

当時の私のクラスの先生の名前は Kate(ケイト)でした。私も頭ではわかっていたのですが、なかなか先生を “Kate!" と名前で呼ぶことができませんでした。なんだか失礼な気がしてしまうのです。先生をしかも下の名前で呼ぶなんて・・・ 

この時、生まれ育ってきた国の文化や習慣は意図する事もなく、かくも深く体に染みついていることを実感したのです。

そして、ある日の授業中、わからない点がありどうしても先生に質問したいと思いました。がしかし、まだ先生を名前で呼ぶことができないでいました。

私はなんとか名前を呼ばずに先生をこちらに呼び寄せようと、授業中に先生に手を振り、手招きして先生を自分の所へ呼び寄せました。そして、こしょこしょと先生に質問して、疑問が解決し、「よし!!オッケーオッケー」と思っていました。

すると、少し離れた席で一人の男子(リヒテンシュタイン出身)が私が先生を呼び寄せた時のジェスチャーの真似をして、隣の男子とクスクス笑っているのを発見したのです。

笑われてるぅ~・・・

自分では、目立たずに質問出来て「よしよし!」と思っていたのですが、そのコソコソした態度自体がとてもカッコの悪いものだったようです。

日本では、複数人の居る授業などではなるべく目立たないようにしたい、ひっそりとコツコツ勉強したいと思ってしまう私でした。ですが、ここは日本ではありません。

リヒテンシュタイン男子(スノボー好きのイケメン)に、また笑われてなるものか。

その件依頼、質問がある時は手をビシッと上げ、「Kate!」と大きな声で先生を呼び(他の国々から来た生徒は当たり前のようにみんなそうしていました。私だけがこの文化を受け入れるのに手こずったようです)堂々と質問する事が出来るようになりました。

間違った英語を話すのが異常に恥ずかしい

私は、日本の学校の勉強はそこそこした方です。もれなく英語もそこそこに勉強してきました。なので、海外の語学学校に入学する際に行われるクラス分けテスト(筆記テスト)では、大抵インターミディエイト(中級)くらいに分類されます。がしかし、英会話のレベルはとてもインターミディエイトほどのものはありません。英会話レベルは、南米やヨーロッパから来たビギナークラス(初級)の生徒の方がよっぽど私より上のように感じることも多々ありました。日本の英語教育の役に立たなさを海外に出て痛感したものです。 

この 読み書きはできる という無駄なプライドが、英会話をする時にとても邪魔になりました。

間違った英語を話すのが異常に恥ずかしいのです。

よって、頭の中で完璧に英文を組み立ててからしか口に出せないという、困った習性が身についてしまったのです。

この習性のおかげで、自分の話したい文章が頭の中で出来た頃には話は次の話題に移っているという事の繰り返し。私は、とても無口なジャパニーズになってしまいました。

結果、口から英語を発する時間がなかなか増えず(多国籍なメンバーに囲まれているのに…)、英会話のレベルはなかなか上がっていきませんでした。

この困った習性から解き放たれるのは、簡単ではありませんでした。

自分一人では無理だったと思います。

私の場合、お互いの共通語が英語しかないとにかくおしゃべりな友達が出来たことで、この困った習性から徐々に解放されていきました。

詳しい記事はコチラ👇👇

英会話初心者の場合は、友達も英語勉強中の方の方が良いかもしれません。なぜなら、相手も間違った英語を話すからです。ことさら自分の間違えを恥ずかしく感じないはずです。初心者のうちは間違いなんか気にせず、とにかく口から英語を出すことに慣れる必要があります。語学学校ならそんな友達を作ることも容易です。

 

生活レベルでの体験談

話が理解できないとなんでも “YES!" と言ってしまう

2度目のワーホリでカナダのトロントに行きました。

私はワーホリ2度目でトロントに着いた時は、「ある程度は海外慣れてますから。フッフッ」と少し優越感を感じていました。1度目のオーストラリアワーホリからは約3年経っています。

トロントについて2日目、昼時にファーストフード店でハンバーガーのセットを注文しました。

ファーストフード店ですから、セットを注文したらそれで終わりかと思いきや、店員が矢継ぎ早に何か聞いてきます。

「何?何?何聞いてるの? ヤバい、聞き取れん・・・💦💦」

その場を早く収めて立ち去りたい気持ちで、とりあえず全ての質問に

「 YES, YES, YES, YES 」と連発してしまいました。

すると、質問の嵐は収まり、注文は終了しました。 ふぅ~

数分後、全てのトッピングがオンされた巨大なハンバーガーがやってきました。

「トッピング聞かれてたのか~・・・」

3年の間に私のもともと大したことない英語耳は、更に退化してたことにここで気づきました。そして、トロント到着直後の的外れな優越感もここで吹っ飛びました。

そして、これからは話が分からなくなったらとりあえず「NO 」と答えよう(それもちょっと違ってたような気はしますが)と心に誓い、必死で巨大バーガーを食べきりました・・・

 

日本人だけでかたまる

日本人同士は楽ちんですし、楽しい。なにせ頭の中で文章を組み立てたり、訳したりする必要もなく、何も考えなくても話が出来るんですから、これ程楽な事はありません。海外でわけのわからん英語のシャワーを浴びていると、日本人といる空間は、日本にいる時とは比べ物にならない程心地よいものです。
がしかし、日本人といる時は絶対に英語は話しません。日本人と固まる時間が長ければ長いほど、英語を話す時間は短くなります。

海外にいる間に英会話の上達を目標に掲げている人は、日本人だけで過ごす時間は、なるべく少なくした方が良いかもしれません。

私も、オーストラリアにいる時は日本人とかたまっていました。それはそれでとても楽しく唯一無二の思い出です。

 

海外にいる時間は、あなたの長い人生の中の何十分の一ほどです。

どのように過ごすかは、あなた次第です。