ホームステイで知ったベッドメイキングの重要性
オーストラリアのブリスベンで人生2度目のホームステイを経験しました。
こちらのホストマザーは、女性(40代)の一人暮らしのお宅で、ホームステイしている学生は私を含めて3人という多国籍でにぎやかなお宅でした。
このお宅で体験した生活習慣の違いからくるカルチャーショックをご紹介します。
使ったタオルは毎日洗わない???
それはこちらのホームステイ先にお世話になり始めて3日目に起こりました。
夜シャワーを浴びた後(以前のホームステイの経験からシャワーはなるべく短く切り上げるように努力しつつ)、バスタオルで体を拭き、使用済みのバスタオルを洗濯機に入れました。
すると、翌朝洗濯をしているホストマザーに呼び止められました。



あなたの家では毎日バスタオルあらってるの?


マザーに言わせると、「シャワー上がりは体はきれいになってるでしょ。きれいな体拭いてるんだから、タオルはそうそう汚れないわよ。1回使っただけのバスタオル洗ってたら、毎日洗濯しないといけないじゃない。水がもったいない」
そうでした!! 前回のホームステイでオーストラリアは慢性的な水不足の国である事を学んだのでした!!
人生初のホームステイでのカルチャーショックの体験により、オーストラリアの水不足の問題に気付かされた件の記事はコチラ👇
言われてからよくよくバスルームを見回してみると、学生一人づつのバスタオルがタオルかけにかけてあり、それは3~5日くらいは同じものがかかっているのでした。
前回のホームステイではシャワーの時間が長いと注意され、今回は二の足を踏むまいとシャワー時間は気にして入っていましたが、バスタオルにまでは気が行きませんでした。
こちらのお宅は学生が常時3人はいるので、そりゃ毎日毎日3~4枚ものバスタオルを洗濯していては、洗濯に使う水を浪費する事になります。
水がもったいないはずです。
ベッドメイキングは身だしなみと同じ

このお宅で私が使用させてもらっていたお部屋はちょうどこんな感じのお部屋でした。
私はこの部屋で、食事の時間・他の学生たちとの団らんの時間以外は、語学学校の宿題をしたり、毎日の日記を書いたり、寝たりとまるで実家の自分の部屋のように使わせてもらっていました。
毎朝バタバタと出かける支度をし、「行ってきま~す」と自分の部屋を顧みることもほとんどなく出かけていました。
すると、ある日マザーに言われました。

私には、毎朝ベッドを整えてから出かけるなんて習慣は全くありませんでした。多くの日本人がそうなのではないでしょうか。
日本はもともと布団の文化です。それがいつしか欧米からやってきたベッド文化が日本の生活様式に浸透してきました。今や布団よりもベッドで寝起きをしている人の方が多いのではないでしょうか。
布団の場合は、皆さん起きたらちゃんと押し入れに片づけます。が、ベッドになったとたん、起きた後ベッドの上がどういう状態になっているのかはまったく考えなくなってしまいます・・・ベッドから起きたら、起きたままの状態になってしまいます。
考えてみたら、むしろ不思議です。
日本の生活様式にベッドは浸透したけれど、ベッドメイキングという生活習慣は浸透しなかったようです。
部屋の中でベッドの占める面積は相当大きいです。部屋に置いてある家具の中での最も大きいものの一つでしょう。その上がぐちゃぐちゃだと、それだけで散らかった部屋という印象になってしまいます。
マザーの言う「ベッドメイキングは身だしなみを整えるのと同じよ」という言葉に、納得です。
オーストラリアの一般家庭では、ベッドメイキングは子供のころからしつけの一環として家庭で教えられるそうです。
それ以降、私は出かける前にはベッドメイキング(ガチガチなものではなく、整える程度ですが)をしてから部屋を出るようになりました。日本に帰ってからもそれは続けています。
ホームステイしてオーストラリアの生活スタイルに接する事によって教わった、「正しいベッドの使い方」です。
まとめ
ホームステイでは、いろいろと注意されました。始めのうちは、「しまった~、やってしまった~」と若干へこんだりもしていました。
がしかし、それは決して怒られたわけではなく、知らなかったことを教えてもらったわけです。
知らない生活習慣の家庭に入っていくので、始めのうちはこういう事が起こるのは当たり前です。
注意されればされるほど、文化・生活習慣の違い・その国を取り巻く環境の違いを知ることができます。
そのうち、マザーに何か言われることが楽しみになってきます。
これってやっぱり観光旅行では知ることができない事だな~と改めて思います。
ホームステイの醍醐味です💚