オーストラリア パース(WA州)でバイクの免許を取る
パースで長居していた宿で、※フリアコ(フリーアコモデーションの略)をする事になり、仕事以外の自由な時間でバイクの免許を取ることにしました。
※フリアコについての詳しい記事はこちら
まずは、私の体験記を記していこうと思います。
バイクの知識ゼロ パース(WA州)で英語でバイクの免許を取る
フリアコの自由な時間をどのように使おうか考えていた時、フリアコの先輩の一人が、既にパースでバイク免許を取っていたので、私もやってみることにしました。
ワーホリ生活も8か月目に入り、少しは英語力もアップしてきたかなと感じていた頃だったので(勘違いかもしれませんが…)、英語で何かをやったぞ!と言える、証みたいなものが欲しいと考えていました。
ちなみに… 現在ウェスタンオーストラリア州(WA州)では、仮免取得後、最低でも6か月後からしか実技試験が受けられないというルールがあります。
現行(2018年11月5日以降)のバイク免許取得行程は、DoT(WA州 運輸局)のホームページ をご参照ください。 |
ついでに…
DoT のホームページは情報量がとても多く、読む英語の量も必然的に大量になります。
ので、バイク(中型)の免許を取得するにあたって、必要となる情報に効率よくアクセスできるよう、必要なページに無駄なくジャンプできる 日本語サポートページ みたいなものを作ってみました。
少しでも、お役に立てばと思います。
くれぐれも、翻訳ページではありませんので、あしからず
さて、話を戻しますと…
『オーストラリアで、オージーに混じってバイクの免許を取る!』
もってこいでは、ありませんか。
ここは、一発チャレンジの時です!!
その時の宿の仲間にバイカーが多かったのも、私の背中を押しました。
では、免許を取った手順をご紹介させていただきます。
私が、免許を取った時と現在では、免許を取得するプロセスが変更しています。 一体験記としてお読み頂けたら、幸いです。 |
STEP 1 身長154cmで足は着くのか CHECK !!
私は、身長154cmと小柄なため、仲間たちが、
「足着くか~? 大丈夫か~?」
と笑いながら心配してくれた(?)ため、既に免許を取っていたフリアコ先輩が動いてくれました。
私のサイズ感を見るために、自分の行っていた教習所に私を連れて行ってくれたのです。
… ちなみに、この既にバイクの免許をパースで取得していたフリアコ先輩は、英語力が宿にいる日本人ワーホリの中では、頭一つ抜きん出ていました。
そこでスタッフに先輩が事情を話し、250ccの教習車(HONDA CB)にまたがらせてもらいました。
足は… 両足… なんとか着きます…
バイクにまたがった私の姿を、教習所のスタッフがジーっと眺めています。
ドキドキ…
スタッフ:「Shoud be all reight!」(大丈夫でしょう!)
ぃよしっ!!
教習所のスタッフのお墨付きをもらった私は、安心してようやくスタートラインにたてました。
面倒見の良い先輩に、感謝。
STEP 2 仮免取得
パースでのバイクの免許は、まずは筆記試験からです。
まず、パースの運転免許試験場に行き、ハンドブック(教科書みたいなもの)を手に入れます。(当時は、ただでもらえました。)
筆記試験は、このハンドブックから出題されます。
フリアコの仕事の合間に、図書館でハンドブックをひたすら勉強。
1週間ほど、みっちり勉強し、忘れないうちに即効筆記試験を受けに行きました。
オージーに混じって、テストを受けます。
テストは、3択問題でした。 必死で英語の問題を解いていきます。
試験終了。 結果を待ちます。
ドキドキ… 合格!!
ぃよっし!!
最初のこの筆記試験に合格すると、晴れて「Learner’s Permit」(日本で言う、仮免みたいなもの)を取得できます。
STEP 3 バイクの教習所で運転練習
仮免を取得したら、次はバイクの教習所通いの始まりです。
そうです、ここから初めて教習所に通うことになるのです。オーストラリアでは、教習所はあくまでも技術を練習するためだけに通うところです。
オージーは、教習所には通わず、知り合いに教えてもらったりする人も多いようです。 が、私は、バイクの免許を取るゾ!と決意してから、まず最初に250ccのバイクに対する私のサイズ感を見ていただいた、フリアコ先輩の通っていた教習所に、迷わずお世話になりました。
巨大駐車場で練習
お世話になった教習所には、練習のためのコースというものがありませんでした。
後に、いろいろ聞いてみると、オーストラリアの教習所はほぼこの形態のようです。
まずは、教習所の近くの巨大駐車場で練習です。
そこまでは、教官の後ろに二人乗りで移動(ちょっと、ドキドキ…)。
練習内容は、
- バイクの発進・停車
- ギアチェンジ
- ウィンカーを出して、大きく右折・左折
車の停まっていない一角で、教官と練習です。
日本では、最初に倒れた状態のバイクを一人で起こすという練習があると聞きましたが、パース(WA州)では、ありませんでした。
が、練習中にバイクを倒してしまい、「ヤバっ!!(汗)」。
慌てて必死でバイクを起こし、(あっ、自分で起こせるわ)と思ったことは2度ほどあります。
旅の途中、いろんなところで、「オーストラリアってデッカイな~」と感じてきました。そして、バイクの教習所での最初の練習が駐車場って…
こんなところでも、「オーストラリアってデッカイな~」と感じてしまいました。
一通りバイクを動かせるようになると、次は…
住宅街で走行練習
オーストラリアの住宅街の道路は日本とは違い、とっても広いです。
中でも、走行車両の少ない道を選んで、教官の後ろについて走行します。
駐車場では出さなかった速度で走行する教官。
ドキドキしながら、必死についていきます。
住宅街での走行に慣れたら、いよいよ一般道です。
一般道で走行練習
もうここは、車もトラックもバイクもバンバン走っています。
そこを、住宅街同様、教官の後ろを必死について行きます。
もうここまで来たら、後は教官のオッケー(実技試験受けてもよい)が出るまで、ひたすら練習です。
外国で取得した運転免許を日本の免許に切り替える場合、免許取得後3カ月間、その国に滞在していなければならないというルールがあります。
詳しくは、こちら(http://www.jaf.or.jp/inter/translation )
そして、現在ウェスタンオーストラリア州(WA州)では、 Learner’s Permit(仮免)を取得してから、最低でも6カ月後からしか実技試験を受けることができません。
私が、免許を取得した時は、まだこのルールはありませんでした。
私は、この時ワーホリ9カ月目。10か月目に突入する前に、免許を取得する必要がありました。
与えられた期間は、1カ月。
教習所に通い始めた時は、週3くらいのペースでいいかなと思っていましたが、事情をスタッフに話すと、「このペースでは、1カ月では無理だ。」と言われてしまい、まずいな~と…
帰ってから、ひとり悶々と考えていました…
「でも、日本の免許に切り替えれないと意味なくない?
そうだよね・・・ いや、絶対そうだ!!」
次の練習日に、前回言葉足らずだったところを補って、もう一度スタッフに相談すると…
「ん~、じゃあ毎日来て練習しなさい。そうすれば、なんとかなるかも」との事。
やりますよ~!! もうここまで来てしまっていますから、引き返す、諦めるなんて選択はありません。
その日以来、雨の日も風の日も毎日教習所通い。
一度、そこそこ強い雨が降っている日があり、私が到着するまでスタッフの間で「今日は、彼女は来るか?来ないか?」と賭けをされていたこともありました。
「私が来る」方に賭けていた人たちに軍配はあがりました。
練習後、賭けに勝ったスタッフに感謝されました。
急制動・S字カーブ・クランク・一本橋について
S字カーブとクランク、一本橋の練習はありません。もちろん、実技試験でありませんでした。 ただ、S字カーブではなく、8の字運転 がありました。しかし、本当に大きくてよいのです。実技試験でもありました。現在では、 O の字運転 になっているようです。
急制動(一気に時速40km程度まで上げて、急ブレーキをかけ、安全に停止する)は、練習をしました。 そして、実技試験でもありました。
そして、現在は、 坂道発進 が加わっています。
STEP 4 実技試験!!
教習所通いを続け、リミットの1カ月が経とうとしていた頃、教官から実技試験を受けるオッケーが出ました。
よっしゃ~!!
試験の予約は、教習所がしてくれました。
試験は、路上。そう、一般道で行われるのです。
試験官の後ろについて走行します。練習の時と同じです。
そして、走行試験が終わると、車両の通らない広い舗装されたエリア(こういうところがオーストラリアにはいっぱいあるんですね~)で、まずは、急制動。そして、8の字。 終了。
試験官の総評があり… 結果は… 合格!!
やりました!!!
パースでバイクの免許を取得した感想
まずは、筆記試験の感想を述べさせていただきます。
テストの内容自体は、そんなに難しいものではありませんでした。日本の筆記試験のように、紛らわしい引っ掛け問題もあまりなかったと思います。
ただ、全てが英語だという事(当たり前ですが)。
しかし、この英語もハンドブックをしっかり読み込んでいけば、問題に出てくる単語も文章も、同じようなものが出てきます。
恐るるに足らず!!
ハンドブックの内容がちゃんと頭に入れば、きっと合格できます!!
続いて、実技試験の感想。
私は、フリアコ中にバイクの免許を取得したので、周りのバイカー(日本でバイク免許を取得)達から、いろいろと話を聞くことができました。
私の練習内容を聞いて、彼らは口をそろえて、
「実技は日本よりパース(WA州)の方が簡単だな。」
と言っていました。
日本の運転練習で難関とされるのが、クランク・S字カーブ・一本橋だそうですが、パース(WA州)では、練習でも試験でもそれらはありませんでした。
国がデカいですから、そんなちょこまかした技術は必要ないのかな…?
あと、気になるところは教習所での英語、ですよね。
学校での授業と違い、バイクの運転練習のような体で覚える事は、教官も体で教えてくれます。
言葉は、あくまでも補助的な役割となります。
運転は、体で覚えるもんです!! 言葉なんて、後からついてきます!!?
スタッフとの事務的なやり取りの時は、多少英語力が必要になります。が、その場で対応出来なければ、何回も通うところですから、次回までに言いたい内容をまとめて、最悪紙に書いて行っても大丈夫です。
日頃からスタッフと会ったら、挨拶を交わし、『今、日本人のこんな顔した子がこの教習所に通ってますよ~、頑張ってま~す。』とアピールしておけば、ちょっとくらいおかしな英語でもちゃんと相手してくれます。
恐るるに足らず!!
帰国後、無事に日本の中型免許に書き換えも出来ました。
私みたいな、ちびっこいバイク知識ゼロの女子でも、バイク免許がオーストラリアでゲットできました。
私にあったのは、やる気のみ!!
あなたもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
以上、オーストラリア パース(WA州)でバイクの免許を取る!!のお話でした。